窓のプロの横顔

さいたま市見沼区で40年、サッシ工事店を営む株式会社フカノサッシ。

窓サッシ、玄関ドアの工事、ガラス工事はもちろん、カーポート、テラスなどのアルミ工事全般を
自社で工事することができます。自社施工、「きちんとした工事」へのこだわりを持つ深野社長に
お話しを伺いました。

予算内でどれだけ喜んでもらえるか

お施主様への接し方で気をつけていることはありますか?

まず、お客様が最終的に喜んでくれるものを提供しないとダメですよね。お客様の予算内でどれだけ喜んでもらえるものを提供できるかが大事です。こういうものが良いだろうとおすすめもしますが、こちら本位にならないように気をつけています。

きちんと製品の性能が出せる仕上がり・精度にこだわる

仕事をする上で譲れないところはありますか?

工事の仕上がりや、製品の性能がきちっとしたものになるように努めています。一般の方にはわからないところでも、きちっと仕上げていきたいですね。例えば、取りつけるビスの本数が通常4本でも、5本打った方が納まりが良ければ、そうします。何かあったらそのときに直してあげればいいという人もいますが、お客様にとってもこちらにとっても、後で時間をかけるのは損ですよね。
リフォームなどで、どうしても3~4㎜の誤差が出てしまうような場合も、最初からずれる気持ちでいると、より誤差が広がって5~6㎜になってしまいます。極力誤差を少なくできるように、0.5~1㎜を目指して取り掛かります。

店舗用開きドアを、木目調の玄関引き戸にリフォーム

印象に残っている工事はありますか?

フカノサッシ様インタビュー2展示場で見てきた、3枚引きの木目調の玄関引き戸を取りつけたいというお客様がいらっしゃいました。住宅は、中古で購入された店舗兼用住宅で、元の玄関は店舗用の両開きドアです。リフォーム専用の引き戸も提案しましたが、やはりご覧になったものが良いとおっしゃるので、なんとか工夫してカバー工法で取り付けました。この工事はやりがいがありましたね。
ご希望の引き戸では、サイズオーダーができなかったのがつらかったです。新しいドア枠を加工したり、高さを合わせるために、新設の上枠に継ぎ足しをしたりして納めました。この時のカバー工法では、既設の下枠をはがしてモルタルで平らにし、乾くまで1週間待ってから、リフォーム枠を取りつけました。下枠をはがさずに、上から新しい枠を被せることもできましたが、3枚引き戸にするということは、バリアフリーを意識してのことですから、極力、段差が無くなるように工事を行いました。
*カバー工法とは?
壁を壊さずに窓やドアを枠ごと交換する工法。一般的には、既存の枠の上から新しい枠を被せて取りつける。

ご希望に添えるよう、何日も頭をひねる

引き戸の時は、段差をなくしたい、将来車イスを使いたい、というようなお客様の気持ちを気にして施工しますね。下枠を外さない方がよい時、または外せない時などは、段差解消のスロープを、奥行き10cmくらいのステンレス板で、曲げ屋さんに頼んで作ってもらうこともあります。メーカーでも専用のスロープを用意していますが、うまく納まらないことが多いです。左右の段差の違いを埋められるように、水平方向にも曲げ加工をすることもあります。
工夫の必要な工事は、どのように納めるか2日も3日もかけて考えます。半日以上考えてもいいアイディアが浮かばないこともあります。「ついちゃってればいいや」という感覚ではできないから、僕は商売はヘタなのかもしれません。

規格品ではできない、オリジナルの工夫

得意な工事はありますか?

フカノサッシ様インタビュー3カバー工法は自分なりに納まりを考えているから、ご希望に合わせて応用を効かせることができます。現場調査し、自分で納まり図面を作成して、製品をオーダー寸法で発注します。
おふろのドア交換も、見た目や漏水を考えて、メーカーのリフォーム専用品ではなく、新築用のドアをカバー工法で取りつけることもあります。カバー部材で既設のドア枠の歪みを最大限補正して取りつけています。歪んだまま取りつけてしまうと、その時は動いても、あとで支障が出てきてしまいます。お客様が安さを重視される場合は、ご納得いただいたうえで、工法を簡素にして納めることもあります。

point
フカノサッシ様インタビュー4

 

 

 

工事へのこだわりだけでなく、お客様への提案も工夫されています。
右の写真は、真空ガラス「スペーシア」の説明資料。断熱性能と防音性能を他のガラスと比べた時の差が、一目でわかります。
カタログだけではわかりにくい製品の魅力を、ご自身で工夫してお伝えしています。
窓や玄関、エクステリアの工事は、工事の技術も丁寧な説明も併せ持つフカノサッシさんに、ぜひ相談してみてください。