窓のプロの横顔

新座市で親子二代にわたってガラス店を営む岡崎ガラス店様。オリジナルTシャツのデザインも自らこなす、遊び心あふれる岡崎社長にお話を伺いました。

お客様の希望に沿うように1日頭を悩ませる

―――仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
一生懸命やることです。こちらよりもお客様を優先すること。なるだけどうしたいっていうのを聞き出して、どう納めるかを考えながらやっています。平板やアングルなど後ろにたくさん部材のストックがありますよ。図を描いたりしながら1日悩んでいるときもあります。うーんって目をつぶってね。リフォームでは特にそうですね。悩んで考えた結果、バシッと決まると面白いです。もちろん全ての現場がそうではなく、思ったのと違うときもありますけどね。

絶対にできないもの以外は断りたくない

取引先のお客様は良い人ばかりなので恵まれていると思います。そうした人たちからの依頼は断りたくないですね。絶対にできないもの以外はやってあげたい。この前は長年お付き合いしている地主さんからの依頼で、初めて車庫の屋根材解体のアスベスト処理を請け負いました。アスベストの処理は書類も多く工事費もかかるのですが、それは処理工場が遠くにあったり第四処理工場まであったりと処理の工程がたくさんかかるから。廃材はそれぞれ処理方法が違うのできちんと分けないといけません。安いところだとその辺りが心配なので、付き合いのある工務店さんにきちんとやってくれる業者さんを紹介してもらいました。専門のガラス・サッシ以外の工事でも同じ工務店さんの現場で仕事をしている人や、商工会の青年部で知り合った人など、頼める仲間がいるので心強いです。

会社の今までとこれから

父がガラス店を開いたのは40年程前です。練馬区の桜台で親戚がガラス店をしていて、そこから独立し和光市で開業しました。数年後に新座に移ってきて、以来30年以上新座でガラス店をしています。父と二人でやっていますが、父も70歳を過ぎたので大きな工事は仲間に協力を頼んでいます。5年前に社長交代をしました。社会保障の件もあるので、これから建設業許可は取ろうと思っています。
一般のお客様は全体の1割とまだ少ないですが、工務店さんには仕事の波があるので大事にしたいです。ただ、今くらいのバランスがちょうどいいですね。仕事ってあるときは重なるので、そのときにどちらも疎かになるのは避けたいです。会社にいるときはメールを1日に2、3回はチェックしています。返信は絶対にします。遠方でお断りするときでも慎重に言葉を選ぶようにしています。

ブログを書かずにはいられないことも

―――工事例をアメーバブログに掲載されていますが、いつ頃から始めたのですか?
2010年頃に始めました。会社をPRしたいけれど、ちゃんとしたホームページは制作にもお金がかかります。そんな時にアメーバブログを知り、やってみようかと始めました。一般の方でも見てわかるように写真をたくさん載せたり、寸法の単位をミリではなくセンチで書いたりと気をつけています。苦労した現場などは、書かずにはいられない!と思って書くこともありますね。コメントをくれる人がいると嬉しいです。中には北海道のガラス屋さんもいますよ。ここ2カ月ほどで10件以上、ブログを見ての問合せがありました。そのうち半分くらいがご注文になっています。若い人からのメールでの問い合わせが多いですね。ドアのヒンジクローザー交換の事例を2件くらい載せているのですが、それを見てお電話を下さった方もいます。ハッシュタグを付けるようにしているので、その効果もあるかもしれません。