ペアガラスは時代遅れ?断熱ガラス徹底解説!一覧へもどる

住宅の断熱化へ注目が高まる今日、住宅で最も熱の出入りの多い「窓」の役割はますます重要になっています。ここでは、住宅の窓ガラスに使われる断熱ガラスをご案内します。

断熱ガラスの種類


断熱ガラスは大きく上記の4つに分かれます。ガラスとガラスの間の層は、複層ガラスでは乾燥空気、トリプルガラスではアルゴンガスまたはクリプトンガスが使われることが多いです。Low-E複層ガラスにガスを封入することもできます。ガスを封入することで、1.2~1.3倍断熱性能がアップします。また、5枚のガラスを使ったLow-E五層ガラスもありますが、組み合わせができる窓が限られています。

断熱ガラスの性能

トリプル(Low-E三層)」の商品名「APW430」はYKKAP製品。それ以外は日本板硝子製品。

遮熱高断熱タイプと高断熱タイプ

断熱ガラスの断熱性能は、上記の表の下から順に高くなっていきます。断熱性能を表す熱貫流率の数値が小さいほど断熱性能が高くなります。また、日射熱を遮る遮熱高断熱(日射遮蔽)タイプと、高断熱(日射取得)タイプで性能が異なります。遮熱高断熱タイプは冬の暖かい日差しも遮ってしまうため、南面など日差しを取り込みたい方角に使うと、かえって暖房費が高くなってしまいます。南面は高断熱タイプ、その他の面は遮熱高断熱タイプなどの使い分けがおすすめです。

断熱性能のチェックポイント

一般複層ガラスからLow-E複層ガラスに変えると1.5~2倍、Low-E複層ガラスからトリプルガラスに変えると1.3~2.6倍、断熱性能が上がります。上げ幅に大きく差が出るのは、ガラスのタイプや構成の違いによるものです。高断熱タイプよりも遮熱高断熱タイプの方が断熱性能が高く、中空層が小さいものより大きいものの方が断熱性能が高いです。複層ガラスの中空層が12ミリなのは一代前の製品で、現在では16ミリが主流になっています。ガラスを比べるときには、タイプや構成まで確認することが必要です。

おすすめはエコガラス

エコガラスとは、板硝子協会が定めた、 Low-E膜がついているLow-E複層ガラスやトリプルガラスの共通呼称です。現在、戸建新築住宅ではLow-E複層ガラスが8割以上に採用されています。2000年代までは一般複層ガラスが主流でしたが、2010年からLow-E複層ガラスの採用率が5割を超えました。新築やリフォームに対して国や自治体の優遇制度が適用されるのも、アルミ樹脂複合窓+Low-E複層ガラスの組み合わせが一つの目安になるので、窓の仕様を考える際にはLow-E複層ガラス以上の断熱性能のガラスがおすすめです。
データは板硝子協会より

自宅のペアガラスがエコガラスかどうかは、エコガラスマークの刻印かシールで確認することができます。エコガラスマークが無い場合は、一般複層ガラスです。ペアガラスなのに結露したり、冬寒いと感じることがあれば、まずはエコガラスマークを確認してみましょう。一般複層ガラスだった場合、エコガラスに交換したり、サッシ交換をすることもできます。

エコガラスマーク

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記事掲載 2020年2月6日