シャッターNGでもあきらめない!家族を守る災害対策一覧へもどる

シャッター設置をあきらめていた方におすすめの災害対策があります!

近年、異常気象などによる自然災害が日本各地で発生しています。台風や地震が発生した際に、窓ガラスが飛来物などによって割れることで怪我をする恐れもあります。
通常窓の外側へ「シャッター」を取り付けるのが「災害対策」として一般的ですが、大掛かりな工事用の足場が必要であったり窓まわりにスペースがない等の理由でシャッターの取り付けができない住宅もあります。そんなときに災害対策としておすすめなのが、「窓ガラス」自体を強化する「防災安全合わせガラス」です。

木造部分の屋根とベランダの被害状況(南房総市内) – 日本板硝子(株)HP出典<国立研究開発法人建築研究所ホームページ転載>

防災安全合わせガラスとは?

「防災安全合わせガラス」とは、2枚の板ガラスの間に合成樹脂の中間膜をはさみ熱と圧力で圧着した合わせガラスで、その中間膜が60mil(1.52mm)以上のものをいいます。2枚のガラスが強力に接着されているので、耐貫通性に優れ万一破損しても破片がほとんど飛び散りません。また、防犯や防音性にも優れ、経年劣化もほとんどないのでメンテナンスも不要なガラスです。
※「防災安全合わせガラス」は板硝子協会の会員であるAGC(株)、日本板硝子(株)、セントラル硝子(株)が製造する合わせガラスの共通呼称です。

日本板硝子(株)HP出典

【貫通性能実験写真】日本板硝子(株)HP出典

防災安全合わせガラスの選び方

『- 台風対策に -』
台風の際には
、想定を超えた大きな風圧や飛来物の衝突によって窓ガラスが破損する恐れがあります。飛来物が衝突して割れてしまっても破片が飛び散らない「防災安全合わせガラス」がおすすめです
『-
地震対策に -』
地震による窓ガラスの破損は、揺れによって窓枠が歪みその変形にガラスが追随できなくなって割れてしまう場合と、家具などの衝突による破損の2種類があります。こうしたガラスの破損は、設計時にガラスと窓枠の隙間(エッジクリアランス)を適正に確保することや家具をしっかりと固定しておくことで防ぐことができますが、想定を超えた揺れの場合は破損の恐れがあります。
窓ガラスが割れても破片の飛び散らない「防災安全合わせガラス」が、鋭利な破片による怪我などの二次被害を軽減します。
『- 人体衝突対策に -』
人がガラスに気づかず衝突してしまった場合や転倒してガラスにぶつかってしまった場合、ガラス破片の飛散や脱落が大きなケガの原因になる恐れがあります。割れても破片の飛び散らない「防災安全合わせガラス」を用いることで、不慮の事故による被害を軽減することができます。
『- 紫外線対策に -』
「防災安全合わせガラス」は、中間膜によって太陽光に含まれる「紫外線を99%以上カット」し、家具や壁面などの色あせを抑えます。
『- 防犯に -』
警察庁・国土交通省・経済産業省と板硝子協会を含めた民間関係団体で構成される「官民合同会議」で、防犯面で想定される試験を行い合格したもののみ防犯性能の高い建物部品として認定、「CPマーク」の使用が認められます。「防災安全合わせガラス」は、この「CPマーク」対象品として認定されています。

 

★ 防災安全合わせガラスの特徴や詳細については、こちらをクリックして 板硝子協会HP をチェック!

住宅以外におすすめの採用場所

小・中・高等学校
保育園・幼稚園
病院・福祉施設
区役所・市役所・町役場
警察・消防施設
大規模商業施設

災害時、逃げるのに時間が掛かる高齢者や子どもが多く集まる場所や、大収容施設での活用がおすすめです。
また、国が定める災害時の一般避難所は全国に約67,000カ所あり、その50%は公立小中高等学校で占められています。避難所は、被災者を守るための高い安全性が求められますが、小中高等学校での「防災安全合わせガラス」の導入はわずか約2.6%
災害時に窓ガラスが破損して破片が飛び散ると、ケガの危険があるだけでなく、避難所として使えなくなってしまいます。児童生徒はもちろん地域住民の安全を守るためにも、小中高等学校への「防災安全合わせガラス」の導入が急務と言えます。
※出典:機能ガラス普及推進協議会「公立小中高等学校の体育館(一般避難所)における安全ガラス普及状況」2020年より。
※この普及率には「安全合わせガラス」及び「合わせガラス」の導入も含む。

「防災」+「断熱」に優れたガラスもおすすめ!

日本板硝子(株)の「ペアマルチラミシェルター」は、「防災」+「断熱」で安心で快適な空間づくりに最適です。
ペアマルチラミシェルターは、室内側に「防災防犯ガラス」を使用し室外側に「Low-Eガラス」等を使用したガラスです。断熱タイプのLow-Eガラスを採用すれば、寒い冬でも日中は日射熱を多く取り入れて暖かく夜も暖房熱を逃がさないので部屋を暖かく保つことができます。

ペアマルチラミシェルターWEBカタログ出典

 

皆様もしものときに大切な命を守ることができるよう、住まいの「災害対策」について検討してみてはいかがでしょうか。

 

★関連記事ページ「台風などの災害に備えよう!窓での防災対策」

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