マンションの構造とその特徴一覧へもどる

近年のコンクリート住宅の耐用年数は一般的に70~100年とも言われています。
マンションの躯体は鉄筋コンクリート造(RC造)がほとんどの割合を占めています。
ここでは、マンションの構造とその特徴を説明し、お住まいのマンションの様々な長所をご紹介いたします。

(1)RC造(鉄筋コンクリート)とは

マンションのほとんどはこのRC造(鉄筋コンクリート造)と呼ばれる建造物にあたります。
RC造住宅とは、鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete)住宅の略で、
柱や梁などの主要構造部に鉄筋の入ったコンクリートを用いた住宅のことをいいます。

一般的にRC造住宅は、マンションやビルなど中高層の建物に多く見られる構造です。
しかし近年では、その性能やデザイン性などで一般住宅でもRC造の住宅が建てられています。
続きまして、RC造住宅のメリットとデメリットを詳しく解説いたします。

(2)マンションにお住まいになる良さとは

耐久性の高さ

RC造住宅は圧縮力に強いコンクリートと、引張力に強い鉄筋を組み合わせているため、非常に高い耐久性があります。

出典:住まいのTIPS「憧れのRC造住宅!RC造住宅のメリットデメリット」

耐震性能に優れている

RC造住宅は、コンクリートで作られた6面体となるモノコック構造です。
モノコック構造とは、「外皮が強度部材を兼ねる構造物」を意味する言葉です。
例えば、「新幹線」や「スペースシャトル」もその一例です。
モノコック構造はさまざまな外力が構造の一点に集中せず、建物の“面”全体に分散してバランスよく受け止めることで高い強度を実現します。
これに対し、木や鉄の柱・梁により構成される「軸組み構造」は構造部材を“点”で接合するため、
外部からの荷重が接合点に集中してしまいます。
過去の多くの大震災でも一番被害が少なかったのも、RC造住宅です。

出典:住まいのTIPS「憧れのRC造住宅!RC造住宅のメリットとデメリット」

耐火性能が優れている

RC造住宅の主な材料であるコンクリートは不燃材料です。つまりRC造住宅は、家全体が耐火構造といえます。そのためRC造住宅は、防火地域にも耐火建築物として建築が可能となっています。

遮音性能が高い

RC造住宅は、外部の音エネルギーをコンクリートが遮断するため、遮音性能が非常に高くなります。
180mm厚のコンクリートは、透過損失-50db以上の性能を持ちます。
例えば、交通量の多い道路・地下鉄の車内(80db)が、室内への音エネルギーの侵入を遮断し、深夜の住宅街の静けさ程度(30db)となります。
またRC造住宅は床もコンクリートなので、上下階の音も遮音します。

気密性能が高い

コンクリート躯体は隙間がほとんどないために気密性が非常に高く、冷暖房の効率に直結するため非常に高い省エネ効果が期待できます。