窓の大規模改修工事の現状一覧へもどる

マンションのストック数が年々増加していく中でも、築30年を超えるマンションは窓の改修工事の時期に差し掛かっていきます。
窓は共用部分にあたります。
近年は節電、省エネ需要が高まる中で、時代に合わせた建物のあり方が求められています。
その中で窓の断熱改修は極めて重要です。
また、マンションの資産価値向上のためにも窓の改修工事は必須事項です。

窓改修工事の現状

長期修繕計画で設定している項目

平成20年度国土交通省マンション総合調査より

窓サッシ・玄関ドアの長期修繕計画に対しての優先順位は最も低いことがわかります。
しかしながら後述でも述べますが、 窓・玄関ドア等の開口部は、省エネルギーや節電に大きく関わる部分になります。
現状の優先順位は、節電・省エネのための改修を考えれば100%に限りなく近い位置に無ければなりません。

大規模改修工事の実施状況

今までに実施したことのある大規模工事の割合に関しては、窓・玄関ドア等の「建具・金物等」が約3割にとどまっています。
約7割強のマンションに関しては、開口部の大規模工事を実施していないということになります。

窓改修工事のメリット

近年は節電、省エネ需要が高まる中で、時代に合わせた建物のあり方が求められています。
その中で窓の断熱改修は極めて重要です。
また、マンションの資産価値向上のためにも窓の改修工事は必須事項です。

資産価値を向上させる「窓改修工事」

・窓の開閉がスムーズに
・外部の熱を遮断し、快適な住まいの環境を作成する
・結露を抑制する
・防犯性能の向上
・防音性能の向上

資産向上のカギは「断熱性能の向上」

出典:社団法人日本建材 住宅設備産業協会 資料

冬、建物から逃げ出す暖かい熱の48%は窓・ドアから出ています。
また夏、外から入り込む暑い熱の71%は窓・ドアから来ています。
日本全国の既存住宅を全て「エコ窓」に交換した場合、約1700万tのCO2排出量の削減、
実に京都議定書で削減が義務付けられた温室効果ガス全体量の約23%になると試算されています。
開口部の断熱改修はCO2削減に有効とともに居住者にとっても居住環境の向上という大きなメリットがあります。