紫外線を浴びない窓辺|ガラスの紫外線カット率ランキング一覧へもどる

窓から差し込む日の光。
あたたかな窓辺は、くつろぎに最適の空間です。
しかし、太陽の光はよいことばかりではありません。その中には目に見えない紫外線が含まれています。紫外線は細胞の遺伝子を傷つけるため、長年紫外線を浴びた体は、皮膚がんや白内障を患う恐れがあります。
1枚のガラスでは、紫外線のカット率は3割程度。しかし、合わせガラスやLow-E複層ガラスなど、特殊な膜が付いているガラスは紫外線を大幅にカットすることができます。今回は、そんなガラスをランキング形式でお届けします。

1位 合わせガラス 99%

2枚のガラスを中間膜で圧着させた「合わせガラス」は99%以上、紫外線をカットしてくれます。「防犯ガラス」や「防音ガラス」も同じ構造のため、防犯または防音とともに紫外線をふせぐ効果もあります。また、複層ガラスに組み込んだ「防犯複層ガラス」は、断熱性能も高めることができます。

2位 高性能熱線反射ガラス 96%

板ガラスの表面にスパッタリング法という製法で、反射・着色コーティングをしたガラスです。光を反射するため、住宅よりも高層ビルなどに採用されることが多いです。

3位 Low-E複層ガラス(遮熱タイプ) 87%

片方のガラスの内側に特殊金属膜をコーティングした複層ガラスです。新築戸建住宅での採用率は8割を超えています。Low-E複層ガラスには、高断熱タイプと遮熱高断熱タイプがありますが、紫外線カット率は遮熱タイプの方が高く、高断熱タイプでは55%に留まります。ただし、遮熱タイプは冬場の日差しも取り込まなくなるため、採用箇所には注意が必要です。

明るいけれど紫外線は浴びない窓辺。紫外線対策を考える際には、ガラスにも目を向けてみてください。

 画像提供:日本板硝子(株)