窓のプロの横顔

昭和46年に創業し、親子二代にわたり飯能市でガラス・サッシ工事店を営んでいます。二代目の加治社長にお話を伺いました。

仕事には最善を尽くす

―――仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
「断らないこと」です。仕事の依頼もそうですが、例えば価格でも相手の価値観を理解して見積を出すことが大切です。会社の絶対利益と相手の希望価格の間には差があります。そのときに相手がどう思うかを想像する力が必要です。お客様の立場に立つこと、よく話をきくこと、なるべく早く電話に出ることを心掛けています。そして「最善を尽くすこと」。お客様に喜んでもらえる仕事をしたいですね。本当は「笑顔」と言いたいところなのですが、「疲れているねえ」とよく言われてしまうので難しいですね。

リフォームの工事力を強みに

10年程前に参加した経営者懇話会がきっかけで、リフォームにも目を向けるようになりました。当時、窓リフォームはまだかたちになっていなかったのですが、これからはリフォームを強みにしていかなければいけない、そのためには施工力が必要だと考え、工事ができる人を探し始めました。お世話になっている建設会社の方からビル工事やオペレーター工事ができる人を紹介してもらいました。私が入社した当時は父、母、叔父と私の4名でしたが、工事の担い手として新たに4名の社員を採用することができました。それぞれ得意な工事があり、個人の能力が高かったことが今の会社の工事力につながっています。リフォーム工事では、現場に行った担当者が全て話を受け、工事まで行います。最初から最後まで同じ担当者で請け負えることが強みですね。

「仕事がない」という危機感

―――会社に入った時のことを教えて下さい。
ビルのフロントを扱う会社に勤めたのち、加治サッシに入りました。前の会社が朝から晩まで仕事が終わらないような会社だったので、10時のお茶の時間がお昼まで続くという落差に「仕事がない」と危機感を覚えました。ちょうどバブル崩壊直後で業界の体制が変わり始めた頃でした。まずは仕事を増やすために、今まで取引のなかった建設会社や不動産会社に飛び込み営業をかけました。ほとんど実りは無かったのですが、ある不動産会社の社長が息子のようにかわいがって下さり、不動産業界のことや人付合いの方法などたくさんのことを学ばせて頂きました。今は先代の頃から取引のある工務店様だけでなく、不動産会社様、建設会社様など新たな業種の方ともお付き合いしています。実感したのは父が真面目にやっていた信用が土台にあるということです。父の誠実さが工務店様と長く続いている一因だと感じています。

一緒にやっている人が楽しい会社に

―――これからどんな会社にしていきたいですか?
一緒にやっている人が楽しい、働きやすい会社にしていきたいですね。今までは「社長+社員」という図式が強かったのですが、「会社」にしていきたいと考えています。まずは業務のスリム化。価格の仕組みや現調シートから見積書に落とし込める雛形を作ることで見積を出すスピードを上げていきます。工事担当の4人には個人プレーではなく協力し合ってもらうのが今後の課題です。昨年、事務所の2階にホワイトボードを設置し、「明日のことを本気で考えてくれ」と伝えました。今までは作業場で仕事を終えていたのですが、事務所でホワイトボードを確認することで情報の共有やコミュニケーションの場となることを期待しています。先日は、志木の現場に行った社員が、帰りに所沢の現場に寄ろうかと一声かけてくれるなど、効果が出てきています。情報を共有できればムダもなくなり働きやすさにつながります。このエリアでお客様に信頼してもらえるような会社にしていきたいですね。