管理組合による窓の全戸改修一覧へもどる


近年は節電、省エネ需要が高まる中で、時代に合わせた建物のあり方が求められています。その中で窓の断熱改修は極めて重要です。また、マンションの資産価値向上のためにも窓の改修工事は必須事項です。
※マンションの窓について
マンションの建造物は専有部分と共用部分に分かれ、窓は共用部分にあたります。
共用部分の管理の主体は管理組合であり、共用部分の改修を行う場合は、大規模改修で行うのが一般的です。

1.マンション大規模改修のサイクル

分譲マンションを長期にわたって快適で安全な住まいとして維持し、大切な資産としての価値を保全するためには、「長期修繕計画」をたて、この計画に基づき「修繕積立金」を積み立てることが大変重要です。
マンションは、何年も使用すると各種設備で色々な部分が劣化していきます。機能回復のため修繕等の手を加えない限り、自然に回復することはありません。建物等に起こるさまざまな劣化等を予測し、対応をしておくことが大切です。それが長期修繕計画であり、そのための修繕積立金なのです。
長期修繕計画に基づく大規模修繕・大規模改修は12年毎に計画されていることが多く、窓の大規模改修に関しては3回目(築36年目)に計画されていることが多いです。

2.窓改修工事の準備から施工まで

続いて、窓の大規模改修工事のポイントを簡単にご説明いたします。
前提として、大規模改修工事は管理組合が主体となって行い、工事は施工会社に発注します。

1.準備から施工までマンション住民と情報共有を行いましょう
共用部分の変更に該当する場合は総会での決議が必要になります。密な情報共有が管理組合で承認を得られるカギとなります。
建物診断結果や、区分所有者のアンケート結果をマンションの広報誌や報告会での公表して住民への周知活動も行いましょう。
実際の大規模改修工事の直前には区分所有者に向けた工事に関する説明会も必要です。

2.業者選定も重要です
見積は複数の工事会社に依頼し、各社の実績内容や会社の取り組みを把握した上で選定しましょう。
ガラス・サッシにも様々な種類がございますので窓の専門店を業者として選定することをオススメします。また、住民と接する職人の身だしなみや言葉遣い等の質も、大規模改修工事を円滑に進めるための重要な要素になります。

3.住居内への立ち入りが2回必要です
窓の改修工事は、窓の大きさを測るための事前調査と工事の計2回お家への立ち入りが必要です。
各住民の都合に合わせたスケジュールを組みましょう。

大規模改修では「管理組合」「施工業者」が一体となることが大切です。
「管理組合」「施工業者」が常に連携を取り合い、互いに信頼関係を構築することが、施工をうまく進めていく秘訣になります。
今まで窓は、住宅においてそこまで重要視される部位ではありませんでした。
しかし、断熱性の面で住宅の弱点となっている窓を見直すことで、解決できる課題がたくさんあります。
マンションにお住まいの方も、窓をリフォームをして身体にやさしく、地球にも優しい生活を送りませんか?

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